乳腺炎 とりあえず痛みをとる応急処置はコレ!
母乳育児をしているママさんなら誰でも乳腺炎になる可能性があります。もしかしてこの症状、乳腺炎かも?と思ったらすぐに応急処置ができるよう、自分でできる対処法を知っておくことがとても大切です。
なんだか調子がおかしいと思っていても、病院へ行けばお金もかかるし、赤ちゃんを連れて外出も中々できないからとそのまま見逃しているママさんが多いのが現状です。
乳腺炎は放っておくとすぐに悪化してしまいますので、自宅でもできる対処法を身につけておけば突然のトラブルでも戸惑わずに済むかもしれません。
乳腺炎にならないためには、まず日頃のこまめな手入れをすることが第一です。
毎日の入浴時には、詰まっているところがないか、乳腺をあまり刺激しないよう気をつけながら優しく触れてチェックしましょう。授乳の際に痛みがあるようなときは、詰まりが原因の場合が多いです。
また、食事内容にも気を配りましょう。栄養バランスのよい食事を摂り、脂分・糖分は多く摂取しすぎないことと、水分は積極的に摂るのがいいですね。
そして、下着類は清潔なものを身につける・さまざまな角度から授乳をする・授乳間隔はなるべく3時間以上開けないこと・母乳が溜まって張っているときは、乳腺を刺激しないように優しく少しだけ搾乳をするなど、乳腺炎の予防のためにできることはたくさんあります。
もしもの時のための応急処置
乳腺炎になってしまったときの応急処置についてですが、乳腺炎になりかけの状態は風邪症状にとてもよく似ています。風邪との違いは、乳房が熱をもっているかというところなのですが、この乳房が熱をもっているときでも授乳はやめないでくださいね。乳腺炎は赤ちゃんによく吸ってもらうことが改善につながります。
そして、入浴の際には湯船に乳房が入らないように半身浴の状態でお風呂を済ませましょう。乳腺炎の初期段階であれば多少なら湯船に浸かってもよいのですが、母乳が必要以上に作られないように、乳房は湯船に入れない方がいいです。
乳腺炎になった時の応急処置として母乳マッサージがよく挙げられますが、乳管はとても傷つきやすいので無理なマッサージはせずに、やさしく押し流す程度にしておきましょう。
溜まった母乳が外に出ていくと痛みやしこりは解消します。赤ちゃんにまめに飲んでもらうのが一番いいのですが、中々赤ちゃんも乳腺炎になっている時の母乳はのんでくれません。
その場合は上記に挙げたように優しく、溜まった母乳を出してあげるようにしましょう。この時、強い痛みがあることが多いのですが、ここはちょっと我慢してくださいね。母乳が溜まったままの状態だと治りが悪くなるのです。
また、熱や痛みがあるときの応急処置としては冷やすのが良いです。
早め早めの対応が吉!
上記にも挙げたように、乳腺炎は悪化するのがとても早いです。乳腺炎の初期症状に気付かずに『いきなりひどい痛みと熱が出た』という方が非常に多いのです。
そのため、いつもと違う症状があったときや違和感を感じた時はまず自分自身でできる応急処置をするのが最優先となります。
乳腺炎はその名のとおり炎症を起こしている状態ですので、患部は清潔に保つようにして、応急処置でどうしようもならない場合や、痛みが強すぎてセルフケアができない場合はすぐに信頼できる助産師さんへ相談に行くか、かかりつけの母乳外来へ受診するようにしましょう。
赤ちゃんがいて中々外出できない場合は、市販されている葛根湯が効果的です。母乳にも影響はありませんし、漢方ですので安全でよく効きます。
また、乳腺炎や風邪を治す効果だけでなく、母乳の出を良くしてくれる効果もあるので、母乳育児ママさんにはとてもオススメです。
それでも心配な場合は、必ず病院へ行くようにしてくださいね。乳腺炎は放置が最もよくない事なのです。ツラい乳腺炎とは早くさよならして、楽しく授乳タイムを過ごせるように頑張りましょう!